骨の溜まる海

某海岸付近の海中での話。

そこは正規の海水浴場ではないが割と水深が浅い。そして近くの崖際には光の加減で海が青から深い緑に見える小さな洞窟もありそこで海遊びをする人は多い。

周りは緑に囲まれてレジャーにもって来いの場所ではあるが、気味の悪いことに崖際の海中に犬や猫とおぼしき獣骨が多く沈んでいる。獣骨は神秘的な海の色と相まって海底を不気味な異世界に変貌させている。

この骨の由来について、近隣で誰か虐待して殺し捨てているとか、飲食店の秘密食材として使用された残骸だとか噂されていたが真相は違っていた。
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足を出して

これは私の母の友人に起こった本当の話です。



「今日で最後か。それにしてもなんでこんな暑いのに、布団に包まって寝なきゃいけないんだ」



こんなことを言いながら寝ているこの人物を吉岡(仮名)としておきましょう。



なぜ彼がこんなことをしなければいけないのか。



それにはこんな理由があったからなのです。








1週間前のことです。



川原(仮名)と、佐々木(仮名)という2人の友達が彼のマンションに遊びにやって来ました。



学校の話しなどでもりあがった頃、川原が突然「怖い話を教えてやるよ」と言ったのでした。



ちょうど夏の盛りだったので「涼しくなるしいいね」などと言いながら、川原の話しが始まったのでした。
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紫の鏡

「紫の鏡」という言葉をあなたはご存知だろうか?
あなたがもし未成年であるのなら、二十歳になるまでこの言葉を覚えていてはならない。
なぜなら、もし二十歳になった時に「紫の鏡」という言葉を覚えていると、この言葉に込められた呪力によってあなたは死んでしまうからだ。
昔、ある女の子がイタズラで大切にしていた手鏡を紫色の絵の具で塗りつぶしたことがある。
ところが、なぜかこの紫色の絵の具はどんなに洗っても落ちることがなかった。
自分の行為を悔やんだ少女はやがて病気がちになり、ついには衰弱して二十歳の若さで他界してしまう。
ムラサキノカガミ、ムラサキノカガミと呟きながら・・・

この時以来、「紫の鏡」は呪われた言葉となった。
二十歳になるまでにこの言葉を忘れないと、あなたも少女のように衰弱して死んでしまう。
だが、どうしても忘れる自信がないという人にも一つだけ助かる方法が残されているので安心して欲しい。
それは「白い水晶」という言葉を覚えていること。
二十歳になった時に「紫の鏡」という言葉を忘れないでいても、「白い水晶」という言葉さえ覚えていれば白水晶の呪力が紫の鏡の呪力を打ち消すためにあなたは助かる。

無言電話

ある女性が気味の悪い無言電話に悩まされていました。
「もしもし?」
「………」
「もしもし?」
「………」
いつもはここで恐くなって電話を切ってしまうところでしたが、我慢できなくなって、彼女は叫びました。
「いい加減にしてよね!」
すると受話器のむこうから、押し殺したような声が聞こえたのです。相手が喋ったのはこれが初めてでした。
「…殺してやる…」
さすがに恐くなって身の危険を感じた彼女は、だめでもともとと警察に相談してみました。
ところが最近は、そういったストーカーの犯罪が深刻化しているためか警察は詳しく話を聞いた上で彼女の電話に逆探知機を設置して捜査を行ってくれることになったのです。

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ねえ、どこ?

ある夜、ふと気配を感じ、目が覚めた。
天井近くに、白くぼんやり光ものが浮かんでいた。
目を凝らして見てみると、白い顔をした女の頭だけがぷかぷか浮いていた。
ぎょっとして、体を起こそうとするが、動かない。
目を閉じたくても、何故だか閉じることができない。
冬だというのに、脂汗が滲んできた。
その女は、無表情のまま、
目だけを動かして部屋をきょろきょろ眺めていた。
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